アブラムシとその共生細菌のゲノム研究の現状についてまとめた総説論文を出版しました

アブラムシとその共生細菌のゲノム研究の現状についてまとめた総説論文をCurrent Opinon in Insect Science誌出版しました。重信と頼本君の共著です。

重信はエンドウヒゲナガアブラムシと共生細菌ブフネラの両方のゲノム解読を2010年と2000年に世界に先駆けて発表しましたが、2022年の現在、数多くのアブラムシと共生細菌(ブフネラはもちろん任意共生細菌を含む)のゲノムが解読されています。本総説ではそれらの最新の状況を整理し、どのようにアブラムシの生物学〜共生、植物相互作用、環境適応、進化〜の理解が進んだかを論じました。

野崎君が素晴らしいアブラムシとその染色体の写真を、鈴木みゆずさんがゲノム編集の結果のデータを、論文のFigure用に提供してくれました。

Shigenobu, S. & Yorimoto, S. Aphid hologenomics: current status and future challenges. Curr Opin Insect Sci 100882 (2022) doi:10.1016/j.cois.2022.100882.

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35150917/